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Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Thursday, November 15, 2007

Autumn colors 紅葉の季節


 紅葉の季節である。なぜ秋に木々が紅葉して落葉するのかというと、冬になると日照時間が短く太陽光も弱くなるので、葉っぱを維持するために使うエネルギー(収入)が、太陽光から光合成して得られるエネルギー(支出)よりも上回ってしまうからだと、以前本で読んだ記憶がある。つまり、夏の葉っぱはガンガン光合成して稼いでくれるからいいのだが、冬になると稼ぎが落ちコストがかかるだけだから、早々にリストラするというわけである。木にとっては生き残るための合理的なやり方だが、葉っぱにとっては厳しい運命である。落葉樹って、アメリカの会社みたいである。すると、落葉しない常緑樹は終身雇用、一昔前の日本の企業みたいなものか。そう言えば、「濡れ落ち葉族」などという、定年後の男たちを指す嫌な言葉もあった。
 それにしても、カレンダーもないのに、木々はどうやって秋が来たって分かるのだろうか。体内時計があって、「おや、もう11月。そろそろ紅葉しなくっちゃ」などとつぶやいているのだろうか。でも、だとすると4年に1回のうるう年も計算に入れてるのか。でないと、少しずつズレていってしまうものなあ。
 それとも、気温や湿度の変化に反応しているのだろうか。僕の肌がドミニカの紫外線を感知して、勝手に日焼けするみたいに。でも、夏でも温度が急激に下がる日もあるわけだから、きっと低温の日が何日か続かねばきっかけにはならないだろう。だとすると、やっぱり時間を計測する機能も木々の中に備わっているはずである。
 あるいは、人間が外出する前に窓からのぞいて人々の服装を確認するように、「周りが紅葉し始めたからオイラもそろそろ」などと言って、周囲の木々の活動に合わせて紅葉する輩もいるのだろうか。もしかしたらそういう木が大部分だったりして。だとしたら、木にもリーダーとフォロワーがいるということかなあ。リーダーは民主的な手続きで選ぶのだろうか。
 なんてことを、散歩しながらつらつら考えてしまう今日この頃。いずれにせよ、木々達は大変に複雑なことを何の道具も無しに毎年やってのけるわけで、尊敬せずにはいられないのである(そう考えると、日に当たるとちゃんと日焼けする僕の肌も凄い)。

sorry, this artivle is only in Japanese!

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