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Latest documentary "Oyster Factory" has been officially invited to Locarno International Film Festival 2015! 最新作『牡蠣工場』がロカルノ国際映画祭へ正式招待されました!

Tuesday, March 31, 2009

香港で優秀賞受賞! Outstanding Documentary Award in Hong Kong!

On March 31, MENTAL won the "Outstanding Documentary Award" at the documentary competition of the 33rd Hong Kong International Film Festival.

Here's the jury's comment:

For bringing the audience into the world of the mental patients and sharing with us their very human stories so that we may come to contemplate the larger issues of the mental state of contemporary Japanese society.

Once again, I'd like to thank all the people who participated and contributed to this film. Thank you!

『精神』が3月31日、第33回香港国際映画祭・ドキュメンタリーコンペ部門にて、優秀賞 (Outstanding Documentary Award)を受賞いたしました!

以下は、審査員団の講評です。

「観客を精神病患者の世界にいざない、彼らの極めて人間的な物語を共有することにより、現代日本社会の精神状況というより大きな問題についても考えさせてくれる」。

映画に出て下さった方、関わってくださった方、に改めて感謝いたします!

Sunday, March 29, 2009

『選挙』も上映継続中 CAMPAIGN still being shown around the world

I'm in Hong Kong to present MENTAL here, but my previous film CAMPAIGN is still being shown around the world.
『精神』を上映するために香港映画祭に来ていますが、その一方で、『選挙』も各地で上映されています。

For example, on April 10th at 16:30, it will be shown at "Iberia Center for Comtemporary Art" in 798 district in Beijing, China. It will be the first showing in the mainland China.
例えば、4月10日の16時半から、中国・北京の798区にある「イベリア・センター・フォー・コンテンポラリー・アート」で上映されます。中国本土では初めてです。

Also, on April 11th at 13:00, it will be shown at Japan Film Festival in Los Angeles, USA, where Yama-san will also join the screening.
また、4月11日の13時からは、ロサンゼルスの日本映画祭で上映されます。山さんも参加するそうです。
http://www.jffla.org/films/campaign

Saturday, March 28, 2009

Heated Discussion in HK





Last night, we had a screening of MENTAL at Hong Kong Int. Film Festival with packed audience. The tickets for the two screenings were sold out in a few days, I heard. It surprised me.

The Q&A was too short to answer all the questions, but a lot of people stayed in the lobby and discussed the film and the issues for about 1 hour. I felt the same kind of enthusiasm toward this subject matter from the audience as in other Asian countries - South Korea, Taiwan, and Japan. See some of the responses from the audience in my previous entry.

昨晩、香港映画祭で『精神』の初めての上映がありました。3−400人くらい入る映画館だったのですが、チケットを売り出して3日目くらいに売り切れたそうで、この題材に対する関心の高さに改めて驚かされます。31日に予定されている上映も売り切れです。

上映後の質疑応答は時間が短か過ぎて消化不良の感がありましたが、ロビーに大勢のお客さんが残ってくださって、1時間くらいの白熱した議論になりました。釜山、台湾、ゆうばり、そして香港。アジアに共通する熱心さを感じました。お客さんからのコメントは、前のエントリーをご覧下さい。

Photos by Tomoko Hara

クイズ!


昨日のブログに「水道の栓をひねるにも30秒くらい考える」とか書いたら、とある人から「いくらなんでも大げさでしょう」といいたげな懐疑的なメールが届いた(笑)ので、問題。

この写真の物体の、どの部分をどの方向にどうすると、水が出るのでしょうか?!

Thursday, March 26, 2009

香港に着いた Arrived in Hong Kng

Last night, I just arrived in Hong Kong to attend Hong Kong International Film Festival which will screen MENTAL in the competition. This is my second time in this festival (CAMPAIGN was shown in 2007). I'm looking forward to meet the HK audience.

昨晩、香港に着きました。香港国際映画祭で『精神』が上映されます。『選挙』に続いて、2度目です。コンペ部門に入っています。質疑応答で香港のみなさんとお会いできるのを楽しみにしています。

どうでもいいけど、用意してくれたホテルがWホテルというブティックホテルで、めちゃくちゃ下品でカッコいいんだけど、何でもハイテクでモダンアートなデザインすぎて、水道の栓をひねるにも「あれ?どれが栓?」とか30秒くらいあれこれ考えないといけない。こんなの、ウチの親とかだったら、部屋の電気を点けるだけで半日がかりだろうな(笑)。

上映日程は次の通り。Here's the screening schedule of MENTAL.

http://www.hkiff.org.hk/eng/film/title/1149.html

Date: 27 Mar 2009
Time: 7:15 PM
Venue: UA Cityplaza

Date: 31 Mar 2009
Time: 9:30 PM
Venue: UA Langham Place

Monday, March 23, 2009

『精神』イラスト Illustration on MENTAL


イラストレーターのシノハラアケミさんが、『精神』に触発されて素敵なイラストを描いて下さいました。
An illustrator Akemi Shinohara made a fascinating illustration inspired by MENTAL.

http://akemish.blogspot.com/

Metropolis Article

日本で発行されている有名な英字誌「メトロポリス」(3月20日)に、『精神』の特集記事が載りました。大変素晴らしい記事です!ウェッブ・バージョンはこちら。
http://metropolis.co.jp/tokyo/recent/feature.asp

A wonderful article on MENTAL by Ian Priestley was just published on 3/20 issue of METROLOLIS, "Japan's Number 1 English Magazine." The web version can be read here.
http://metropolis.co.jp/tokyo/recent/feature.asp



Sunday, March 22, 2009

Portraits in Miami

Kiyoko-Kashiwagi-and-44cb9b2ffcf2

マイアミ映画祭で撮ってもらったポートレートです。写真をクリックすると、いろいろみれます。
Portraits taken at Miami Film Festival. If you click the picture, you can see other photos.

Portraits by Florent Michel



Portraits of us by Florent Michel at Cinema du Reel in Paris.
Thank you Florent!
パリのシネマ・ドゥ・レエルでフローレントさんに撮ってもらったポートレートです。

Saturday, March 21, 2009

CAMPAIGN on BBC4

CAMPAIGN's short version (THE KAWASAKI CANDIDATE!) will be re-broadcast on BBC 4 on March 22nd as a part of their Japanese series.
『選挙』短縮版が3月22日、再びBBCで放映されます。日本特集の一環です。

http://www.bbc.co.uk/bbcfour/japan/

『精神』応援バナー

映画『精神』の応援バナーです。応援して下さる方は、みなさんのブログやサイトに貼付けてくださいませ。

映画『精神』

こちらのバナーを使っていただいても結構です。よろしくお願いします!
映画『精神』公式サイト

***バナーの年度が間違っておりました…。早急に修正してもらいます。

貼り方(コード)は、こちらまで。
http://ameblo.jp/mentaljp/theme-10011471332.html

今後の予定 COMING UP SOON

パリでの『精神』上映と、『演劇(仮題)』の撮影を無事に終え、NYに戻ってきました。
We're back in NY after presenting MENTAL to the audience in Paris and shooting our next documentary THEATER.

来週半ばからは、今度は香港国際映画祭です。コンペ部門に入っています。僕も出席します。サイトを見る限り、2回の上映とも「売り切れ」となっていますが、ホントかな…?
Next week, I'm attending Hong Kong International Film Festival which will screen MENTAL in the competition. According to their website, the screenings are both sold out....
http://www.hkiff.org.hk/eng/film/title/1149.html

Date: 27 Mar 2009
Time: 7:15 PM
Venue: UA Cityplaza

Date: 31 Mar 2009
Time: 9:30 PM
Venue: UA Langham Place

ブラジルのリオとサンパウロで3月25日−4月5日に開かれる「It's All True」映画祭でも、『精神』が上映されます。スケジュールは下記サイトで。
In Rio and Sao Paulo in Brazil, from March 25 till April 5th, MENTAL will be screened as a part of IT'S ALL TRUE FILM FESTIVAL. The schedule can be checked at the site below.
http://www.itsalltrue.com.br/2009/home.asp?lng=I

その後はドイツのフランクフルトで行われるNippon Connection映画祭で上映されます。
After that, MENTAL will be screened at NIPPON CONNECTION FILM FESTIVAL in Frankfurt, Germany.
http://www.nipponconnection.de/nippon-2009/index-jap.html

日本での『精神』公開も、準備が着々と進行しています。 まだ工事中のページも多いけど、『精神』日本語公式サイトはリニューアル中。
The preparation for the theatrical release in Japan is in progress. The renewed official website has a lot of pages still under construction, though.
http://www.laboratoryx.us/mentaljp/index.php

宣伝ブログも立ち上がり、ただいま、『精神』応援団を募集中です。どうぞご参加くださいませ!
The blog by the publicity team has been set up. We're looking for enthusiastic supporters of MENTAL.
http://ameblo.jp/mentaljp/theme-10011471332.html

Monday, March 16, 2009

メルマガに『精神』の批評掲載!

梶村昌世さんによる『精神』の批評が、ベルリン映画祭のレポートの一環として、メルマガ「ドキュメンタリー映画の最前線」に掲載されました。以下、『精神』に関連する部分の引用です。

人間に迫るということが、ドキュメンタリー映画であろうがフィクション映画であろうが、いちばん大きな課題であるようだ。それを静かながら強くやっているのが想田和弘監督の『精神』である。このドキュメンタリー映画は岡山のある外来の精神科治療所の数人の患者とそこで働く医師とスタッフのポートレートであり、想田監督は素朴な撮影スタイルで丁寧に人々を描いている。タブー視したくないと患者の顔にモザイクをかけず、じっと状況を観察し、人々の話に耳を澄ませる。健常者と精神病を持つ人の間には大した距離がないことが映画から伝わり、逆に精神病を嫌がりタブー化する社会が病んでいるのではないかという問いが自分の中で生まれる。それでも匿名ではなくフランクにカメラの前で自分の病いを語る患者の勇気には圧倒された。日本では初夏より公開が決まっているが、そうすると登場している人々たちは社会と強く向き合う必要があるだろう。それは危険じゃないかという日本人の観客の質問に対して監督は覚悟の上で映画を作ったと語る。この映画に登場してもらうまでに患者の人々と築く信頼関係、何度も登場を迷う患者、一ヶ月間で撮った素材を10ヶ月間もかけて編集し、そういうプロセスを重ねて来た映画だからこそ、揺るげないコミュニケーションが起きるのだろう。人を見つめるというやさしく強い眼差しがこの映画にはある。


メルマガ全文を読むにはこちら!
http://www.mag2.com/m/0000116642.html

Sunday, March 15, 2009

マイアミ映画祭で審査員特別賞!Special Jury Mention at Miami!

I just found out that MENTAL received "Special Jury Mention (for the courage of the subject matter)" at Miami International Film Festival! I didn't know this since I left Miami for Paris before its closing ceremony. I'd like to celebrate it with all the participants to the movie.

『精神』がマイアミ国際映画祭で、審査員特別賞(題材に取り組んだ勇気を称える)を受賞しました!授賞式の前にパリへ飛んでいたので、今まで知りませんでした。『精神』関係者のみなさんと喜びを分かち合いたいです。

http://www.miamifilmfestival.com/daily_wrap_one.cfm?id=1009&date1=2009%2D03%2D14%2000%3A00%3A00%2E0&pik=1

Wednesday, March 11, 2009

To Paris パリへ

We are now flying to Paris to show MENTAL at Cinema du Reel at Pompidou Center.
We'll have a debate after the screening on March 12th, so see you there!
今日、マイアミからパリへ飛びます。ポンピドーセンターで開かれるシネマ・ドュ・レエルで『精神』を上映します。12日には質疑応答もありますので、パリのみなさんにお会いできるのを楽しみにしております!

CINEMA DU REEL (Pompidou Center, PARIS)
Thursday 12 March 2009 at 20:45 – Cinéma 1
Friday 13 March 2009 at 16:00 – Petite Salle
http://www.cinereel.org/article3369.html

Tuesday, March 10, 2009

マイアミにて In Miami






人間、活発に動き続けていると、かえって自分や世界のことが分からなくなるものである。立ち止まって静かに内省的になる時間は、動く時間と同じくらい重要だなあと思う。

マイアミ映画祭は、立ち止まってゆっくり考える時間になりつつある。というのも、ここのところ動き通しで自分がどこへ向かおうとしているのか、何が何だか分からなくなりかけ、息切れしていたところに、北米というよりもラテンアメリカに近いゆったりとした時間が流れるマイアミで、ビーチに面したホテルに泊まることになり、ガツガツ映画を観たりプロモーションに精を出したりするよりも、ここはぼんやりと海でも眺め、さざ波に耳をそばだてている方がよほど有益であると決め込んだからである。

すると、この前まで努力して読もうとしてもなぜか読めなかった本に、自然に手が伸びる。そして、乾いた砂に水がすっと滲み込んでいくように、体と心の中に浸透していくのであった。

一冊は、この前鼎談させていただいた、ライムスターの宇多丸さんのお父さん・石川信義さんの本「心病める人たち ー 開かれた精神医療へ」(岩波新書)。精神科医の石川氏が、閉鎖病棟中心の惨憺たる精神病院に見切りをつけ、自ら開放病棟のみの三枚橋病院を創設し、患者たちと共に闘って来られた半生を、単刀直入な熱い言葉で、文字を紙に叩き付けるように綴っておられる。これにすこぶる感銘を受けた。石川先生にぜひお会いしたいと思ったし、こらーるの山本先生と対談などしていただいたら、どんなに面白いだろうと思った。何とか実現できないかな。

もう一冊は、村上春樹「ノルウェイの森」(講談社文庫)。この本が出版され話題になった頃、僕も一応読んだんだけど、その頃はピンともカンとも来なかった。ところが最近、『精神』を観て同書を始めとする村上作品を思い出したという人が数人現れたので、これはもしやと思って文庫本を手にしたのであった。そしたら、まだ途中だけれど、これが何とも面白い!なぜ大学時代の僕には、この魅力が分からなかったんだろう。村上作品は自分には合わないと決め込んでいた自分が恥ずかしい。そして確かに、「ノルウェイの森」の世界は、『精神』で描くことになった世界と何らかの関係があるように思えた。

それにしても、昨夜の『精神』の上映は、ちょっとハラハラした。上映時間(夜8時半)になっても上映技師が現れず、やっと現れても何かのトラブルで映像が流れず、45分間くらい上映が遅延した。やっと始まったと思ったら、絵は緑がかっていて暗過ぎるし、音声はボリュームが大きい部分がひずんでしまい不快な音を出す。上映しながらいろいろいじってもらったが、全然直らない。ストレスだった。特に、帰りの時間を気にしてか、不快な音に耐えられないのか、かなり大勢のお客さんが途中で帰ってしまったので、しばらくはトラウマになりそう…。というか、昨夜は夢に出て来た。映画というのは、実は本当にデリケートなもので、最後の最後にそれまでの苦労が水の泡になってしまいうるのだ。

それでも上映後の質疑応答まで残ってくれたお客さんは、いつものように熱かった!それに救われた。

Sunday, March 08, 2009

Miami Screening Schedule Changed

The screening schedule of MENTAL on March 9th at Miami Int. Film Festival has been changed to 20:30- (it used to be from 21:30). I'm coming to the Q&A on 9th. The correct schedule is as follows:
See you there!

Monday, March 9 at 20:30-(Cosford U/M) with Q&A
Thursday, March 12 at 16:15- (Regal S Beach 17)
http://www.mdc.edu/filmfest/Categories.aspx?CatType=DC

Saturday, March 07, 2009

Miami Int. Film Festival

マイアミ国際映画祭に来ています。『精神』はドキュメンタリー・コンペ部門。上映スケジュールは下記の通りです。

We're at the MIAMI INTERNATIONAL FILM FESTIVAL to present MENTAL in Documentary Competition. The screening schedule is as follows:

Monday, March 9 at 20:30-(Cosford U/M) with Q&A
Thursday, March 12 at 16:15- (Regal S Beach 17)
http://www.mdc.edu/filmfest/Categories.aspx?CatType=DC

マイアミに着いた

今夜から『精神』上映のためにマイアミ映画祭に来ています。
が、着いた途端、いやー、久々にやられました。
夕飯でも喰おうと、カミさんと一緒に街に繰り出し、小洒落たレストランに入りました。
メニューを見てちょっと高めだなあと思いつつも、南国の浮かれた気分で「まあいいや」というノリだったのですが、「飲み物は何にしますか?モヒートがおススメですけど」とウェイターに言われたので、
「じゃあ、それ二つ」と二つ返事で気持ちよく注文したわけです。
そしたら、これがドーンっと…。洗面器か?と思われる様な巨大モヒートが二つ…。
こんなの飲めるか?でも凄い!と興奮したわけですけど、
メニューを見ても値段が書いてない。
で、精算する時にびっくり。1杯25ドル(約2500円)!マジですか。2杯で50ドル(約5000円)!
それって、飲み物の値段???
せいぜい高くても10ドルくらいだろうと見くびっていました。
これから気を付けます(笑)。
マイアミ、侮れないぞ〜。

<写真:値段を知らずに有頂天の私達>

Friday, March 06, 2009

ゆうばりの記事

ツタヤ・オンラインにゆうばりの記事がアップしました。『精神』の上映についても、記者さんの体験記風に詳しく書かれています。
ホテルに帰って一息ついた後は、ドキュメンタリー『精神』の鑑賞へ。ニューヨーク在住の想田和弘監督が、撮影30日、編集10ヶ月をかけて作り上げた作品で、釜山国際映画祭・最優秀ドキュメンタリー賞を受賞するなど、世界中から注目が集まっている映画。タイトルからも察しが付くように、現代の日本に生きる精神を患っている人々の素顔を追いかけています。そんな重いテーマを深夜に見るのは正直キツいかも……と、多少の不安はありましたが、気が付けば135分が経過。複雑な心境でエンディングを迎えていたのです。そして、驚いたのは真夜中にもかかわらず多く人が鑑賞していたこと。これには監督自身も驚いていたよう。

さらに、その後のティーチインは1時間に及び、ゆうばり映画祭史上最長のティーチインという記録まで樹立してしまったのです。賛否両論ではありましたが「観客に考える余地を与えるものが作りたかった」という監督の意図に、私たちは見ごとはまったということです。“観察映画”と言われるこの『精神』。決して楽しい映画ではないですが、ここまで人々を考えさせる、論じさせる映画は久々でした。6月に公開となるので、気になる方はチェックしてみてください。ちなみに、1時間のティーチインの後、会場の外に出てから観客同士でトークが始まり、途中から監督も加わって1時間以上立ち話に。ホテルの部屋に戻っても話が尽きることはなく、ルームメイトと朝の4時まで話し込んでしまいました。
(text/photo:Rie Shintani)

全文はこちらで。写真も。
http://www.tsutaya.co.jp/cinema/ch/yubari09/repo_3.html

Thursday, March 05, 2009

宇多丸さん・宮台さんとの鼎談など

都内で『精神』の特別試写を終えた翌3日、3件の取材を受けた。それぞれ深い話になり、とても意義深かった。

そして成田からNYに経つ4日、午前中にライムスターの宇多丸さんと社会学者の宮台真司さんとの鼎談を行った。お二人とも『精神』を高く評価してくださって、これまたディープな話になった。宇多丸さんのお父様は、開放病棟のみの病院をいち早く作られた精神科医・石川信義先生だそうで、不思議なご縁を感じる。掲載は6月だが、T.という映画雑誌に載る予定(TOHOシネマズ・シネコン限定販売だそうです)。

宇多丸さんのブログにも紹介!
http://playlog.jp/rhymester/blog/2009-03-05

お二人の応援コメント!

何ひとつ押しつけてはいないのに、強烈にドラマティックで忘れ難い。
これぞ想田流「観察映画」の真骨頂!
ーー宇多丸(Rhymester)

社会批判の枠組に映像をハメ込むのでない、
真実のドキュメンタリーが、ここにはある。
ーー宮台真司(社会学者)

明日からは既に真夏の気候のマイアミ国際映画祭、12日からはパリのポンピドーセンターで開かれるシネマ・デュ・レエル映画祭に出席する。その直後、再びパリで『演劇(仮題)』の撮影。気が抜けないな〜。

SCREENING SCHEDULE OF "MENTAL"

MIAMI INT. FILM FESTIVAL
Monday, March 9 at 20:30-(Cosford U/M)
Thursday, March 12 at 16:15- (Regal S Beach 17)
http://www.mdc.edu/filmfest/Categories.aspx?CatType=DC

CINEMA DU REEL (PARIS)
Thursday 12 March 2009 at 20:45 – Cinéma 1
Friday 13 March 2009 at 16h00 – Petite Salle
http://www.cinereel.org/article3369.html




Tuesday, March 03, 2009

朝日新聞北海道版に記事掲載

「朝日新聞」北海道版に、ゆうばり映画祭と『精神』に関する記事が出ました。

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000000903020006

 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は1日、閉会式を行い、グランプリに入江悠(ゆう)監督(29)の「SR サイタマノラッパー」を選んだほか、道知事賞や審査員特別賞を発表した。2日午後1時から市民会館でグランプリ受賞作を上映し、閉幕する。28日深夜から1日にかけては精神障害者の生活を追ったドキュメンタリー「精神」や小学生の妊娠・出産を描いた「コドモのコドモ」など、社会派の話題作を次々上映、その後の討論会では、監督と観客との間で熱く長い対話が続いた。
 「精神」は、前作「選挙」で自民党による選挙運動の舞台裏を赤裸々に描いた想田和弘監督が、岡山市内の診療所に通う統合失調症やそううつ病の人たちにカメラを向けた「観察映画」の2作目。
 討論会は午前2時近くまで続いた。想田氏は学生時代に精神の変調をきたして診察を受けた経験を語り、世間の精神病に対する「偏見のカーテン」を除去したかったと説明。モザイクの使用も「撮られる側の人権を守るためではなく、撮る側を守るための責任放棄だ」として一切拒否、撮影相手に同意を取ることを徹底した裏話を披露した。
 会場からは「病気や死と直面することで深く考えるようになり、逆に豊かな人生を送っている人がいることを知った」などの声が聞かれた。

Monday, March 02, 2009

日本国内向けポスター Poster for Japanese market


『精神』の日本国内向けポスターが出来上がりました。

板垣由雄氏によるグルグル巻きバージョンは、そのまま海外向けポスターとして使用させていただきます。

おんなじ映画でも、ずいぶん違うでしょ。

We have made a new poster of MENTAL for Japanese theatrical release.

The psychedelic version by Yoshio Itagaki will be still used for international markets.

I'm a bit amazed that the same movie can evoke something totally different.

都内で特別試写

昨日は中央法規出版の編集者の方と、僕がいま執筆中の『精神』に関する本についての打ち合わせをした。すでに書き上げていた第一稿について、コメントやご要望を聞いて、第二稿に取りかかるためである。

その後、都内の映画美学校第1試写室で、『精神』の特別試写を行った。席はだいたい埋まっていたし、盛況だったのであるが、質疑応答でガラにもなく緊張し、話しながらも息がしにくくてどうなることかと思った(汗)。でも、緊張の理由がよく分からない。強いて言えば、Mixiのメンタルヘルス系コミュで募集した当事者(病を患っている方)や、医療関係者の方、マスコミの方などが、主な出席者だったからかなあ。

しかしお客さんの質問は、容赦ない。「いくら気を付けても、映画を撮ることで患者を傷つけてしまう可能性は消えないと思う。それについてどう思うか?」「撮影許可を得たときの患者さんが、合理的な判断ができる状態かどうか疑問があるが、それについてはどう対応したのか?」など、本質的かつ難しい問題に切り込んでこられる彼らに、めまいでフラフラしながら何とか精一杯答えた。

お客さんの一人がその場で「統合失調症である」とカミングアウトされ、「病気の人とそうでない人との間にはっきりとした境界線があると思うか?」と聞いてこられたのも印象的だった。

『選挙』の山さんご夫妻が駆けつけてきてくれて、山さんが質問してくれたときには、会場がどっと笑って、それでちょっと緊張がほぐれた。山さん、ありがとう!

今後の試写は3月6日から、都内で週に1回のペースで、計10回ある。

6月からの劇場公開に向け、いろんな方に観てもらって、口コミやブログで広めていって欲しいので、試写状をご希望の方は、弊社のメールアドレスまでご住所を添えてご一報ください。希望される理由も教えていただけると助かります。なお、数に限りがあるので、希望者が多過ぎる場合には、お断りしなければならない場合もありますので、ご了承下さい。 (具体的な日程や場所は個別にお教えします。試写状がないと入場はできません)

info@laboratoryx.us

**ご希望の方多数につき、取り敢えず受付を終了させていただきました。どうもありがとうございました!
(マスコミの方、批評家の方、精神医療関係者の方等は、配給のアステア社まで直接お問い合わせ下さい)。

Sunday, March 01, 2009

ゆうばり、あれこれ。






ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で『精神』を上映しました。夜10時30分からの上映にもかかわらず、会場には多くの観客が来て下さいました。上映が終わったのは深夜12時45分。例のごとく、質疑応答は白熱し、深夜2時まで続きました。しかし、その後もみなさん、なかなか帰ろうとせず、結局ロビーで次から次へと話し込み、ようやくお開きになったのが深夜3時。観たら、それについて話したくなるのが、この映画の傾向のようです。疲れたけど、楽しかったし、嬉しかったです。

夕張は、清水の流れる渓谷と、おしろいのような粉雪が美しい街でした。街には映画の看板がかけられ、否応無く気分が盛り上がります。初めてくる街なのに、なぜか懐かしい感じがします。

地元の方々の歓待ぶりが凄く、街を歩いていると色んな方から話しかけられます。話しているうちに、「監督さん、私の息子みたいに思えるわ〜」と道ばたの屋台でお酒やごちそうを振る舞ってくださるお父さんもいて、なんだか嬉しかったです。まさに街全体がお祭りで、映画「祭」の原点をみる思いがしました。リピーターが多いのも頷けます。

一方で、炭坑が閉鎖して以来の人口流失と経済破綻の傷は深く、最近、閉店や廃業を余儀なくされたお店や施設も目立ちました。地元には高齢者しか住んでいないそうで、映画祭が終わると火が消えたようになるんだと、前述のお父さんがポツリとおっしゃったのが印象的でした。

また新作を持って「ただいま」と言いたいです。