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Sunday, August 23, 2009

在外投票

昨日はニューヨーク総領事館まで、カミさんと一緒に在外投票へ行って来た。

4年前のいわゆる「郵政選挙」のとき、世論が極端に自民党支持に傾き、僕の周りでも普段は自民党に批判的な人まで「今回は小泉に入れる」と言っていた。それを眺めながら、「どうして日本人はこうも流され易いんだ?危ないなあ」と思っていたのだが、今回は全く白と黒が反転し、民主党の一人勝ちになりそうで、またまた「危ないなあ」と危機感を募らせている。

僕は、様々な失政が続いた政権はその座を明け渡すべきだと考えているし、そうした「責任を取る」というプロセス無しには民主主義という「最悪の中の最良のシステム」は、健全に機能し得ないと思っている。そして、「責任力」という自民党のキャッチフレーズが悪い冗談か自虐パロディーのようにしか聞こえない状況の中、今回の選挙で政権交代し得ないようなら、日本に未来はないとさえ思っている。

しかし、ここで忘れてならないのは、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」という原理である。そして、権力に権力を付与するのは、民主主義というシステムにおいては、われわれ国民なのである。

実際、「自民党中心の政治と官僚組織=権力」が腐敗した原因は、戦後を通じて、国民に過剰な信任を与えられて来たからに他ならない。そして、民主党が大勝した瞬間、今度は彼らが権力を付与されるのであり、「絶対的権力は絶対的に腐敗する」という原理は、そのまま彼らに適用され始めるのである。

僕はそんなことをつらつらと考えながら、選挙後の4年間を想像しながら、投票先を決めた。

ちなみに、在外投票者は、最高裁裁判官の国民審査をできないことが分かった。これは明らかに憲法違反である。強く抗議するとともに、早急な法改正を望む。

2 comments:

  1. 観音寺8:50 AM

    >今回の選挙で政権交代し得ないようなら、日本に未来はないとさえ思っている。

    えーと・・・この部分、公職選挙法に引っかかりませんかね?公示日を過ぎてますし。

    はっきり特定の政党への投票を呼び掛けているわけではありませんが、遠回しにそういう風にも受け取れます。

    「アクセス数が多くて影響力の強いblogは要注意」と聞いたので、お知らせまで。

    ご不明の点は日本の警察に問い合わせてみて下さい。

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  2. 観音寺さん
    これが違法だとしたら、公職選挙法は、選挙期間中に議論をできなくする、摩訶不思議な法律ですね。選挙期間中こそ、様々な人間が様々な意見を表明し、議論する時期です。

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